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学び方を学べ!ドラゴン桜公式メルマガ

2019年5月6日(月)

【Vol.111 取材記事・コラム版】

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月曜日7時・木曜日0時の週2回配信

 

 

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こんにちは!担当編集まほぴです。

今週も #ドラゴン桜メルマガ をお楽しみください!

 

 

◇目次◇

 

1.

たらればさん、教えてください!

古典が好きになる話【最終回】

 

2.

英語は丸暗記じゃない!

スタディサプリ英語講師・関正夫先生インタビュー

 

3.

アウトプットが人生を変える!

スキマ時間でできるSNS発信術

 

4.

角田陽一郎の最速で身につく勉強法

文化資源学 【学問をプロデュースする】

 

5.

目指せ年間100冊!

最強の読書法『ペア読書』

 

6.

みずから学ぶ姿勢を身につける!

学習塾「PlusT」清水章弘さんインタビュー

 

 

 

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1.【連載】

たらればさん、教えてください!

古典が好きになる話

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【メルマガ最終回】

 

「百敷や 古き軒端のしのぶにも なほあまりある昔なりけり」(順徳院)

(宮中の古びた軒先にからむ「忍ぶ草」を眺めていると、かつての栄華が思い起こされてくるけれども、しのんでもしのんでもなお思いが募ってくるなぁ…)

 

 最終回です。

 わたくし、普段はSNSを主戦場として活動しておりまして、今回はじめてメルマガ連載というものを書いてみたわけなのですが、まだまだ修行が足りないなと感じつつもだからこそ学びも多く、なにより楽しませていただきました。どうもお世話になりました。たらればです。

 さてさてそんな最後の回に取り扱うのは、小倉百人一首第百番、順徳院(1197年~1249年)の詠んだ「百敷や…」です。

 

■オープニングとエンディングを飾る歌が描きだす、ひとつの世界観

 

 ご承知のとおり、小倉百人一首の冒頭を飾る第一番「秋の田の…」の天智天皇と第二番「春すぎて…」を詠んだ持統天皇は親子でした。そしてラス前である第九十九番「人もをし…」を詠んだ後鳥羽院とトリを飾る第百番を詠んだ順徳院もまた、親子です。

 さらにいえば第一番が秋に実りの豊かさを言祝ぎ、民への慈愛を込める歌なのに対して、この第百番も同じ秋を詠んでいつつ、そこにはかつての栄華を忍ぶうら寂しい想いが込められています。第一番「秋の田の…」では雨漏りする古い仮小屋のなかで詠まれた、それでも希望に満ちた未来へ思いを巡らす向かう内容でした。いっぽうこの第百番「百敷や…」は、立派ではありますがその建物は古びており、思いは過去へと向かう内容です。

 

 もちろんこれは選者である藤原定家の「狙い」であって、つまりオープニングとエンディングに共通フレーズや対照的なシーンを入れ込むことで、「ひとつの世界観」を作り出しているわけですね。

 

 ではそれはどんな世界観なのか。

 その説明をする前に、まずこの第百番、「百敷や…」の歌の解釈について書いておきます。

 

 

■「承久の乱」に破れ、佐渡島へと流された順徳院

 

「百敷(ももしき)」とは、たくさんの石が積まれている様子を指し、それが転じて宮中、内裏を指すようになりました。

「しのぶ」とはシダ植物門シノブ科に属するシダのことで、建物のそばに生えていると「わびしさ」を醸し出す効果の高い野草ですね。

 

 この歌を詠んだ順徳院とは、朝廷の復権と鎌倉幕府の討幕を目指して父親(後鳥羽院)とともに「承久の乱」(1221年)を起こし、破れて佐渡島へと流された人物です。

 有職故実(古来の皇族や貴族の慣習や制度、儀式、装束などの文化、もしくはその研究)に熱心で、また後鳥羽院と同じく和歌や詩にも傾倒していました。

 

 この歌を詠んだのは順徳院20歳の頃(承久の乱の約5年前)ですが、定家がこれを小倉百人一首の最終歌として選んだのは、順徳院が(ついに京都へ帰ることなく)佐渡へ流されたあとの話だと言われています。

(小倉百人一首のプロトタイプというべき『百人秀歌』には、この「百敷や…」の歌は入っていません。成立時に鎌倉幕府へ気を遣ってあえて外したのではないかと言われています)

 順徳院は21年間を佐渡島で過ごし、ついに京都へ帰ることなく「これ以上の命は不要」と自ら絶命したと言われています。

 この歌は、「敗北」を抱きしめた情感が込められているのです。

 

 

■小倉百人一首は、「王朝文学の栄枯盛衰」の物語

 

 和歌には「想い」を綴じ込める力があります。ある風景、そこに生まれたある感情、そして関係性、そうしたものを封じ込めて、五百年後か千年後かにそれを開封いたものへと送り届ける作用がある。

 まるでタイムカプセルのようです。

 

 カプセルを開けて、それぞれの和歌に込められた当時の感情や風景を丁寧にひとつひとつ順番にひも解いてゆくと、まるで映画フィルムのコマのように「ひとつのストーリー」が浮かんでくることがあります。

 小倉百人一首でいえば、それはやっぱり「王朝文学の栄枯盛衰」なのでしょう。

 第一番から第百番まで百人の歌い手のなかで、「武士」と呼べる人物はひとりもいません。天皇家による中央政権国家を確立し、それを支えた貴族たちとともに雅な王朝文学の土台を形作り、偉大な歌人たちがかつての和歌を掘り起こして「国風文化」を築き、やがて六歌仙が生まれ、女房文学が花開き、そうして長かった平安時代が「承久の乱」で幕を下ろして鎌倉時代、すなわち武士の世がやってくる。

 それは「文章表現」といえばすなわち「漢詩」だった時代から、ひとつひとつ自分たちに合った表現を積み上げて出来た「自分たちならではの表現」、つまり「和歌」の成り立ちそのものを描いているように思えます。

 この成り立ちから栄枯盛衰へ向かうストーリーこそ、小倉百人一首の選者である藤原定家がわれわれに見せたかったものなのでしょう。

 

 この(名画を並べて映像表現のように見せてひとつの「時代」を表現する)手法は、藤原定家が考え出したものではありません。それは古く『古今和歌集』や『後撰集』などの勅撰和歌集でたびたび試みられていた方法でした。

 勅撰和歌集とは、その選出を命じた帝の御代の権勢や文化度を示す指標です。古今和歌集なら醍醐天皇の、後撰集なら村上天皇の、それぞれの御代を映し出す文学装置といえるでしょう(だから勅撰和歌集はすべて「春」、「夏」、「秋」、「冬」から始まる)。古代エジプトでは帝王の権勢を示すため巨大なピラミッドを作り、中世ヨーロッパでは豪華な教会を作りましたが、平安時代の日本では和歌集を編んだわけです。

 

 二つの勅撰和歌集製作に携わり、「歌聖」と称された藤原定家は、期せずしてそれと似た別のやり方で、華やかなりし王朝文学の栄枯盛衰をまとめたかったのでしょう。

 

 ここで注意すべきは、定家がこの小倉百人一首を選んだ時点では、彼もまた「想いの受け手」であったということです。天智天皇(西暦626~672年)はこの歌集成立時(所説あるが西暦1235年頃)には五百年以上前の人物でした。

 そしてそこに自作の和歌を加えてまとめることで、「想いの送り手」ともなった。

 何が言いたいかというと、(当連載の前回ぶんでも似たことを書きましたが)この小倉百人一首は決して「過去の栄光を懐かしむ墓碑」というわけではなく(いやまあそうした要素もあるでしょうがそれが中心だというわけではなく)、昔を今とつなぎとめ、さらに未来へと送る結節的役割を期待して作られているのだということです。

 

 

■「文化」とは、過去と現在と未来をつなぐ営みである

 

 ここで「古典を学ぶ意義」について、わたしの考えをあらためて少し書いておきます。

 SNSで古典文学について呟くと、「1,000年前から日本人は変わらないのですね」とよく言われます。

 しかし古典文学について知れば知るほど、古典の世界で語られる社会と現代日本社会、あるいは古典文学に登場する人物とわたしたち現代日本人との違いの大きさにおののきます。

 身分についても、命についても、恋愛についても、宗教観や人生観、時間の感覚や立ち居振る舞い、なにもかもが違います(そもそも千年前から残っているのはほんのひと握りの超上流階級の人々とその関係者のものだけです)。

 

 それでも、そんなまったく違う生活習慣を持つ人々が、秋の実りや夏の日差しを言祝いだり、恋の切なさや友との別れに胸を痛め、かつての栄華に思いを馳せた情感に触れるとき、わたしたちは「あぁ、同じ人間なんだ」と共感をおぼえ、またいま立っているこの地点が過去から連綿とつながっており、この先もはるかな未来へと続く想像力が湧き上がってきます。

 

 それは、SNSで遠く離れた人とつながって世界の広さを「横軸」で体感するのと同じように、深い歴史を「縦軸」で実感して、自分の座標を確かめる行為なのだといえます。

「千年の古典を心に抱けば、どんな世の中にも動じることはない。古典を心に抱くとき、私たちは古典に抱かれているからだ。」(『枕草子のたくらみ』山本淳子著)

 

 空が青かったり、月がきれいだったり、街路樹の花が綺麗だったり、遠くに住む友人に思いを馳せ、恋人や家族と出逢えた喜びや別れる悲しみ、そうした心象風景を季節や風景とともに和歌で詠むのは、現代のわたしたちがスマホで写真を撮ってSNSに載せるのと同じ気分だったはずです。

 それを覚えておけば、次の機会に古典文学へ触れたときに、そうした心の動きを自分とリンクさせてみたくなるのではないでしょうか。そうすることで世界が少しだけ彩り豊かになるし、そうした想いを誰かに伝えたくなるでしょう。

 

「文化」とはそうした、過去と現在と未来をつなぐ営みのことなのだと思います。

 

 ぜひとも文化的な生活を。そのひとつのきっかけとして、小倉百人一首のなかからお気に入りの一首を選んで記憶してみることをお薦めいたします。

 何かを好きになることは、この世界を好きになる理由がひとつ増えるということですから。

 もしもそうした一助に、本連載が役立てれば望外の喜びです。

 それではまた、どこかで。

 

若葉芽吹き、風薫る令和五月吉日に。

たられば

 

 

https://twitter.com/tarareba722

 

 

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2.【連載】

英語は丸暗記じゃない!

スタディサプリ英語講師・関正夫先生インタビュー

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桜木建二が教える 大人にも子供にも役立つ

2020年教育改革・キソ学力のひみつ

 

桜木建二がインタビュアーとなって

さまざまな分野の「学びのプロ」に話を聞く本連載。

5月はスタディサプリの人気講師、関先生のインタビューです!

 

 

 

 

■求められているのは英語の四技能

 

 2020年からの教育改革が話題に上るとき、最も大きな変化が訪れるものとして心配の的になるのが英語だな。

 

 現状の大学入試は「読み」「書き」の力が主に問われているが、くわえて「聴く」「話す」も重視し、これら四技能をバランスよく身につけていることが求められるというのだ。

 

 となると、「いっそう英語に力を入れなければ」「少しでも早く英語学習をスタートさせるべきでは?」という気持ちにさせられるな。

 

 実際には、どう対策をしたらいいのか。

 

 そのあたりを教えてもらうのにぴったりなのが、オンライン予備校「スタディサプリ」の講師として、年間50万人近い中高生に英語を教える関正生先生だ。

 

 

■英語学習は読解力と論理力が育ってから始めるべし

 

 英語教育におけるプロ中のプロに方策を尋ねてみると、答えは明快だったぞ。

 

 まず、受験という観点から見れば、「人より早い英語学習のスタートはとくに必須ではない」というんだ。

 

 「というのは、効果に疑問があるからです。あくまで体感的な話ですが、早期英語教育を受けた子たちが、そのまま受験を突破できるレベルまで伸び切る例というのは、あまりにも少ない気がします。

 

 なぜそうなるのか。まず、早い時期に英語を始めると、受験までの月日が長すぎてしまい、意欲が保てないのです。

 

 それに受験はどの教科でも、トータルの能力が求められます。英語に時間を割くあまり、他のことに時間を使えなくなるという単純な問題もあります。

 

 予備校で数えきれないほど多くの生徒を見てきた経験に照らしても、『この子はすごく英語ができるな』と思わせる人で、早期英語教育を受けていた例はかなり少ないです。

 

 たしかに早いうちから英語を習えば、ほんの4、5歳の子だって、いくつかの単語と決まり文句を使って英語が話せるようにはなります。

 

 ですがそれはちょっとした『まねごと』のようなもの。受験に直結しないのはもちろんのこと、本物の英語力とも言いがたい。

 

 早期教育を否定はしませんが、『うちの子、もう英語をしゃべれるんです』と親が自慢したいがために、子どもを利用している面はないでしょうか。いまいちど自分の心に問いかけてみたいところです」

 

 なるほど、つい「頭の柔らかい幼少期から英語に触れさせておいたほうが……」などと思ってしまうが、それが正解とも言えないということなのだな。

 

 では英語の勉強は、はたしていつから取り組むのがいいか。次回、ズバリ教えてもらうぞ。

 

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関正生 1975年7月3日、東京都生まれ。スタディサプリ・英語講師。埼玉県立浦和高校、慶應義塾大学文学部(英米文学)を経て、塾講師に。TOEICⓇL&Rテスト990点満点取得。英語参考書や語学書の執筆も手がけ、著書は、『子どもの英語力は家で伸ばす』(かんき出版)など70冊以上にのぼる。モットーは「英語に丸暗記はいらない」。

 

☆この連載はLINE NEWS「朝日こども新聞」(月、水、金 8:30配信)でも配信されています。LINEアプリ(news.line.me/about)をインストールして「朝日こども新聞」を検索! 

https://www.asagaku.com/

 

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3.【連載】

アウトプットが人生を変える!

スキマ時間でできるSNS発信術

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【第18回】

僕がSNS上でのアウトプットに疲れたワケ(1)

 

 

こんにちは!プロ無職るってぃ(@rutty07z)です!

 

この連載でアウトプットの重要性や、SNSを使ったアウトプット方法について解説してきました。

 

しかし今回からはアウトプット初心者のためというよりは、もう一歩踏み込んだ話をしようと思います。

 

というのも、SNSを使ったアウトプット術について解説してきた僕が、あの僕が!SNSを見なくなったのです。発信活動をはじめて3年半、インターネット上で活動していく中で違和感などを感じることも少なくなく、これまでのインプット・アウトプット方法を徐々に変えていきました。

 

僕はこれを勝手に”インプット・アウトプット3.0”と名付けて、ネクストレベルに行くために研究しています。ちなみにこちらの連載で伝えてきたインプット・アウトプットは1.0~2.0です。

 

そして、今回はちょっと暗い話になるかもですが、僕がSNS上でのアウトプットに疲れてしまった話をしようと思います(笑)

ただ、これからのインターネットの未来を考えた時にとても大切な話だと思うので、参考になれば幸いです!